Vision

“ひた向きさと真心”を持ち続け、今後も努力することを怠らない人でありたい

川野 功雄院長

こんにちは、高嶺診療所院長の川野です。

高嶺診療所のある兵庫県赤穂郡上郡町は兵庫県の最西に位置しており、法人理事長である菅原曉の故郷になります。西は岡山県備前市に隣接し東の姫路からは山陽本線にて35分程度で着き、更に山陰方面(鳥取)に向かう智頭急行線が出発するという鉄道のジャンクションポイント的位置にあります。

さて、菅原理事長により上郡町に菅原診療所が開設されたのは平成7年1月9日、当時実父の菅原代次先生(享年94歳)が84歳で現役歯科医師として地元のために尽くしておられた時でありましたが、そのわずか8日後の1月17日阪神淡路大震災が起きます。しかし診療所は大きな被害を受けることもなく理事長と初代村上看護師長の奮闘の甲斐あって併設の居宅支援事業所と共に順調に発展、7年後の平成14年9月には老人保健施設高嶺の郷が開設され、更に平成20年5月には社会福祉法人高嶺会が産声を上げ特別養護老人ホーム野桑の里がスタートしました。

私は平成19年から院長職(当時、療養病床30床の菅原病院)を仰せつかっていますが、看護師とともに、外来に病棟にと昼夜なく激しく動き回ってきました。現在は野桑の里の嘱託医および高嶺の郷の非常勤医としても忙しい日々を送っていますが、老健高嶺の郷は地元で唯一の中間施設であるため急性期治療後の比較的医療ニーズの高い方から特養待機的(末期的)方も受け入れており、本来のリハビリテーション目的の入所者様まで含めると看護介護スタッフの対応範囲は半端ない、という感じであります。私はそういうスタッフの尽力には只々頭が下がるのみです。

また特養野桑の里は当法人の福祉施設第1号ということで、現在の千葉県を中心とする関東圏への発展の礎となった施設ではないかと思います。ここでは開設当初のスタッフの皆さんとの泣き笑いが本当に懐かしく思い出されます。ここで“一人一人を大切に思う心”そして“理想的な看取り”の実態を深く学ばせてもらったと思っております。

当地での一番若い施設は小規模多機能居宅介護の“いこまの家”で、診療所の2階(元病棟を改装)にあります。一番の売りは、“何かあったらすぐ診療の受けられる施設”ということです。
様々に発展してきた当法人ですが、“全てがここから始まった!”というべき場所、それがこの上郡であり、そして菅原診療所(現:高嶺診療所)であろうと思います。

最後に、私たちは如何に初心の“ひた向きさと真心”を持ち続け、昨今の医療および介護情勢そして現地のニーズに応えるかを悩みつつもがきつつ、努力することを怠らない人でありたいと思っております。そして地域住民の方々に 最後は高嶺診療所や私共の施設にお世話になりたいと言って頂けるよう精進したいと思います。

今後とも宜しくお願いいたします。

高嶺診療所 院長
川野 功雄