Start point
あなたがいて、私がいる – 「原点」
一言で申し上げますと、私は医療・介護・福祉を通して、“純粋に人の為に働く人達”と一緒に仕事がしたかったのです。私自身の夢としては、最後の最後まで、現役で医療現場を駆け抜けていきたいと考えています。
私は6人兄弟の末っ子で、父は歯科医師でした。戦争の為、大阪から兵庫県の上郡に疎開する事となり、父は疎開先にて歯科医院を開業しました。よそ者として地域に定着するのは苦労も多かったと思いますが、志を共にする歯科技工師と共に毎日夜遅くまで患者の為に誠心誠意を尽くしている父の姿が印象的でした。結果として、父は地域で信頼される歯科医師となり晩年は町会議員も務めておりました。
小学校に上がる前、父に将来何になるかと聞かれ「総理大臣になるんだ!」といった事を覚えています。今となっては自分がなぜそのような事を言ったかはわかりませんが、父の姿やそれを支える母を通して人の為に尽くす事の大切さを感じていたのだと思います。母は20年前に、父は13年前に逝去しました。私も医業に身をおいて、50余年になりますが、今も心に残っているのは祖父からは「ものを大切にし、食べ物は残すな」ということ、父からは「相手の立場に立って物事を考えなさい」ということをよくよく言われました。それからもう一つ、“家庭の大切さ”です。
私が事業理念として掲げ、自分の生き方として大切にしている言葉を紹介させて下さい。
それは、「あなたがいて私がいる」という言葉です。医療に従事し、また家庭の営みの中でも、自分の価値は相手によって決まると実感しています。相手の存在を生かせば生かす程自分が高められ、相手を見下げたら自分の価値も下がっていきます。自分は相手によって生かされている存在だと捉えられた時、相手や環境が何にも代えがたいありがたい存在に変わっていくという事を知り、それに気づく事が、幸せの本質であるとも考えております。
未来を担う職員に望むことは、医療・介護・福祉に誇りをもって従事して欲しい、また何よりも家庭を大切にして欲しいと思います。加えて大きな希望としては、世に貢献できる多くの人材を育成し、法人から輩出した人材が、世界狭しと活躍し、希望を与え、起爆剤となっている姿です。法人理念を通して実現した社会貢献が、世の中の幸せの原点となりうることを強く望みながら、生涯現役で邁進していく所存でございます。
医療法人社団 豊寿会 理事長
社会福祉法人 高嶺福祉会 理事長
菅原 暁
Mission
共に生きる社会の実現を目指して – 「ミッション」
Vision
地域のビジョン
高嶺診療所
院長 川野 功雄
はもれびクリニック(旧くぬぎ山ファミリークリニック)院長
院長 細田 亮
安房地域部長
青木 聡