利用者家族×YOU&Iグループ=ハピネス
ハピネスストーリー
出会い -(家族談)
同居していた母が肺炎となり入院。治療は終わったが食事がとれないため病院からは自宅に戻るよりも施設を検討することを薦められ近隣の施設が書かれたリストをもらいました。
ケアマネージャーに相談の上、老人保健施設、ショートステイ、特別養護老人ホーム、様々な施設に電話をかけて問い合わせをしました。どこも断られていた中、さつまの里が心よく受けて下さりやっと先が見えたととても安心しました。
ショートステイ復帰 -(さつまの里 相談員 鈴木祐子談)
2か月過ぎて少しずつ回復に向かっているようでしたが、施設でも食事量が低下し低血糖の症状となり救急搬送となります。正直もう施設には戻ってこれないと思っていましたが、体調が戻られ再び、在宅診療を得て、再びショートステイをご利用する事になりました。
その時頭に浮かんだのは、事前調査で病院に行き初めてお会いしたときえさんの“家に戻りたい”という言葉と、ときえさんの涙。
出来る事なら自宅にて介護をしたいというご家族の気持ちも確認し在宅復帰を目指して“食べる意欲を取り戻す事“を介護の目標にして家族と介護職員と共に取り組みました。
しばらく食事も水分も取れない日々が続きましたが、どうやら全く食べないわけではないことに気づきます。偏りがあるが好きな物なら食べる方だとわかると、食べれない体調を案じるのではなく、食べたいという意欲に意識を向けて介護にあたりました。ある日、小さな声で“お刺身が食べたいの”というときえさん。
早速家族に相談しお刺身をお持ち頂くと、美味しそうに食べてくれました。
それがきっかけで全体の食事量が上がり、在宅に戻るための準備が進んでいきました。
在宅医との出会い -(在宅医師 細田 亮談)
初めて診療の際はかなり体調的にも悪く、実際にすぐに病院に救急搬送となってしまいました。退院して家に戻ってくると聞いた時は本当に大丈夫だろうかと心配でした。薬を調節しながら診療をしていましたが、ご家族の懸命な介護により次第に体調が落ち着いて元気になりました。今ではインスリン注射も要らなくなるほど安定しています。
お会いすると、いつもにこにこしておりその姿にこちらが元気を頂きます。ご本人の想いとそれを支えようとするご家族の暖かい想いに改めて心をうたれます。
ときえさんの笑顔-(家族談)
デイサービスとショートステイをご利用しはじめた頃は、知らない人と過ごす事にとても抵抗がありましたが、慣れていくうちに施設に行く日だからおしゃれをしたいと言ったり、施設の職員さんから、気の合うご利用者や職員と楽しく過ごされている報告を聞いてとても安心しています。
何よりも自宅に笑顔で診療に来てくださる先生の訪問日を母はとても楽しみにしています。
担当者会議ではケアマネジャーや職員さんも来てくださり、ベットからの移乗する時のコツなどを教えてもらい見様見真似でできるようになりました。この歳になり、自分でもできることが増えるとは思いませんでしたが、とても嬉しいです。
毎日笑ったり怒ったり泣いたりするときえさんを支える日々は大変ですが、皆さんに助けてもらいながら充実した毎日を過ごしています。